そのとき、アメリカは「中国の軍事的脅威」から日本を守らない。
日、米、中の政治指導者、知識人が日本国民に読ませたくない「禁断の書」。
目次
第1章 日本の対中外交座標軸(外交政策の二つのパラダイム/イギリス・アメリカ・中国のリアリスト外交 ほか)
第2章 世界一の覇権国を目指す中国(野心を隠す「平和的台頭」戦略/米国をアジアから駆逐するチャンスを待つ ほか)
第3章 中国の軍事戦略と日本の防衛(軍備増強は国家目標達成の手段/日本を凌ぐ中国の軍事予算 ほか)
第4章 台湾防衛と日本の安全保障(中国の台湾政策/アメリカは台湾を守るか ほか)
第5章 日本が独立国であるために(徴学制のすすめ/自主防衛の義務から逃げるな)
著者
伊藤貫(イトウカン) 1953年生まれ。東京都出身。東京大学経済学部卒業、コーネル大学で米国政治史・国際関係論で学ぶ。
その後、ワシントンのビジネス・コンサルティング会社で、国際政治・米国金融アナリストとして勤務。
CNN、CBS、NBC、米国公共放送、ITN、BBC等の政治番組で、外交政策と金融問題を解説。米国在住
読後感のいくつか
・暗澹たる気持ちになった。
すでに日本はどうあがいても無理なのではないかとさえ思った。
日本が独立主権国家ではないこと。
米中の狭間でもてあそばれる小国であること。
最貧国の隣国にさえ少女を誘拐されて返してもらえない情けない国であること。
これらを痛感した。
日本がこれまでの繁栄、豊かな生活を続けるためには、必要最小限の核武装は最早、必須である。
野党が、プロ市民が、アメリカが、外国が何を言おうが核武装するしかない。
待ったなしである。
・核兵器や外交に対する考え方の前提が変わった衝撃的な本でした。
日本はこれではいかん。
・今後のわが国のあり方を考える上で、この本は必読です!!
・日本は抑止力としての核を持つべしという主張。
大国はリアリズムでしか外交を行わず、アメリカ依存も観念的平和主義もともに現実的ではない以上、困ったことに(?)一定の説得力があるのだね。
ただそれを日本国内政治のプロセスで現実化する手順となるとはっきりないが。

 

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